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本装置は、海水中の微量放射性核種(放射性ストロンチウム等)を計測するための海水試料前処理装置です。
原発などから放出された放射性ストロンチウムを測定するのに必要となる工程を自動化した装置で、耐薬品性の定量送液ポンプにより、海水試料と薬液を、陽イオン交換樹脂が充填されたカラム容器に自動的に送液し、最終的にストロンチウムを回収するための装置です。
各種薬液の送液経路は、耐薬品性の電磁バルブにより切り替えが行われます。
文部科学省放射能測定法シリーズ記載のマニュアルに従った、海水試料の通液、ストロンチウムの溶離、カラムの再生等の各工程(予備濃縮工程)を全自動で行います。
・試料の通液仕様
液量:0~60ℓ(試料液及び薬液毎に設定可能)
通液速度:30~100mℓ/分(試料液及び薬液毎に設定可能)
・大型陽イオン交換樹脂カラム
内径φ90mm×高さ450mmアクリルカラム容器
(ダウエックス 50W×8 100~200メッシュ)
・薬液タンク
純水:100ℓ
Ca洗浄液:50ℓ
Sr溶離液:50ℓ
カラム再生液:100ℓ
・電源/使用環境
AC:100V 15A
室温:18~27℃
湿度:30~80%RH
・寸法
W4250×D2550×H2000mm
(6台連結設置時、突起部含まず)
※本装置は公益財団法人日本分析センター様開発技術を株式会社柴崎製作所にて製品化され、現在「福島県環境創造センター:環境放射線センター」にて稼動中です。
本装置は、メンブレンシート(10cm×12cm)に、相当数の血清や細胞ライセート等のタンパク試料等を、高密度にスポット(4800スポット)することができる全自動マクロアレイヤーです。
タンパク質アレイによるタンパク発現のスクリーニング測定などにご活用に利用されます。
スポットピンの先端は、シンプルな丸形平面カットを採用し、低価格化を試み、撥水処理と高精度研磨を施し、スポット先端への試料安定吸着を実現しました。
安価な精度の高い高密度アレイの作製を可能としています。
微量放射線の生物影響評価研究での活用例
・対応(マイクロプレート/メンブレン シート)
384 穴マイクロタイタープレート/BIO-RAD 社製サポート付ニトロセルロースメンブレン 10×12 cm
・スポットピン
Φ0.5mm ピン先端は丸型平面カット(表面研磨処理)
・スポット数(ピッチ制御)
3072スポット(1.125 mmピッチ) 4800スポット(0.9 mmピッチ)
・ピン洗浄・乾燥
超音波洗浄制御ユニット+ファンユニット制御による送風乾燥
・電源/使用環境
AC:100V 9A / 空調管理下室内環境
・寸法
W750 × D599 × H487 mm